手土産はビジネスを成功に導くためのツールであり、 会食はビジネスを成功に導くためのイベントである。


渡邉 華織
セクレタリーズ アドバイザー
秘書歴20年以上。秘書時代は、大手企業の会長・社長秘書を歴任。3万7,000人以上の秘書会員を持つぐるなびの『こちら秘書室』の担当室長としてコミュニティをまとめ、ぐるなび退職後は秘書に特化した『セクレタリーズ』を運営。エグゼクティブや秘書会員向けセミナー・イベントを開催するほか、地方自治体、百貨店、手土産事業者とのタイアップ企画、ビジネスパーソン向けセミナー、ダイバーシティの事業推進のサポートなどを手掛ける。テレビ朝日「七人の秘書」の秘書監修。2025年2月には「好かれる人のさり気ない気配り100式」を上梓。
詳細はこちら
水野 歩
株式会社ディプコア 代表取締役CEO
2003年にエン・ジャパン株式会社に入社し、法人営業としてキャリアをスタート。当時最年少で神戸支社長・中国の現地法人副社長、本社営業部長などを歴任し、社長賞・社長賞特別賞・ベストマネージャー賞などを受賞。エンワールド・ジャパン株式会社に転籍後、日系スタートアップやグローバル日系企業に特化した人材紹介事業を立ち上げ、営業部長と事業開発部長を歴任。個人でも総粗利実績は500,000,000円以上。年間売上1位・年間決定数1位を獲得。2022年より株式会社ディプコアの代表として同社を牽引している。中小企業診断士、事業承継士。日本酒と焼き鳥と筋トレが趣味でBIG3は456kg。
詳細はこちら
水野 :本日はお時間をいただきありがとうございます。秘書のみなさんの普段の仕事内容については、まだまだ知らないことがたくさんあると思っておりまして、今回は手土産と会食にスポットライトを当ててお話をお聞きしたいと思います。
秘書として気をつけたい「手土産」のポイント
▶︎ 抑えておくべき基本のポイントとケーススタディ
水野 :さっそくですが、秘書の方々が手土産を選ぶ際に大事にすべきポイントはどういったところでしょうか?
渡邉 :基本的には5つのポイントがあると考えています。「価格」「味」「ストーリー性」「実用性」「外装・梱包」の5つです。これらをベースにして、お相手の方のキャラクターや家族構成、お渡しするときのシチュエーションなどを考慮しながら、少しずつ応用していくことが良いのではないかと思っています。

水野 :「取引先の社長にお渡しする手土産を選んでおいて欲しい」とボスから依頼を受けた際には、どのように対応しているのでしょうか?
渡邉 :お相手の方が、ある程度ご年配の男性だった場合は大きく2パターンです。いずれもお相手の方がどのようなキャラクターなのかによるので、まずはボスに確認します。
その上で、ひとつ目のパターンは特定の手土産を買い置きしておくことです。傾向として特に男性の場合、「これ」と決めたら同じ物を使い続けるタイプの方がいらっしゃいます。その際は、これまで通りの「いつもの手土産」にします。
ふたつ目のパターンはお相手の方の好みが固定されていない「お任せ」のケースです。こちらの場合は、お相手の方に喜んでいただくことが何よりも大切ですから、事前に確認した内容などを踏まえて、自分なりに考えた物をボスに提案するようにしています。
その際、ボスから「自分のイメージに合わないな」と言われることもあります。こちらとしては、お相手の方に喜んでいただくことを第一優先に考えているので、その詳細もお伝えします。その上で、ボスのイメージに寄せていくこともありますし、こちらの提案を受け入れていただくこともあります。割合としては後者が多いでしょうか。「任せるよ」と言った以上こちらの考えを尊重してくださることが多いです。
あとは別のケースで、お相手がお若い方の場合や女性の場合です。この場合はボスのイメージに合わせてしまうとミスマッチが生じてしまうので、ほとんど「お任せ」になります。その際は、ご本人ではなくその向こうにいらっしゃるご家族の方に喜んでいただけるものを選ぶなど、いろいろと工夫をしながら手土産を決めていきます。
▶︎ 手土産選びのエピソード
水野 :これまで秘書として仕事をしてきた中で、ボスのために手土産を用意する機会がたくさんあったと思います。初回訪問だったり、外国から要人がいらっしゃるタイミングだったり、ときには謝罪だったり。いろんなシチュエーションがございますが、何か具体的なエピソードを教えてください。
渡邉 :私自身の経験と、あとは運営している秘書ネットワークで知った事例を合わせてお伝えしますね。
たとえば初回訪問だと、「これからビジネスのお付き合いを始めるにあたって、お互いのことを深く知る時間にしましょう」ということが目的になると思います。その場合、自分の会社のものをお持ちするケースが多いです。
